もつれ処理、死毛処理(抜け毛処理)料金って何ですか? | |
美容にワンちゃん・猫ちゃんを出すのだから、きれいにしてもらうのは当たり前。もつれ・死毛処理料金も通常美容料金に含まれるのが当然だというご意見を拝見することがございます。
美容室側の説明不足により、お客様にご理解を得られていないまま処理料金が請求されている実状があるのではないでしょうか。ここでは少し、もつれ・死毛処理についての説明をさせていただきます。
ご自身で定期的にブラッシングをされているワンちゃん・猫ちゃんや、もつれや死毛がひどくなる前に美容コースをご利用いただいているワンちゃん・猫ちゃんと比較しますと、
極度のもつれや死毛があるワンちゃん・猫ちゃんの美容にかかるお時間は、数倍もかわってくることがございます。
美容コースの流れを簡単に書きますと、
爪切りなどの下処理→もつれ・死毛処理→シャンプー→毛がもつれないように伸ばしながらの乾かし→カット
となります。
美容の作業では、シャンプーやカットにお時間がかかると思われがちですが、実はその前の準備としてのもつれ・死毛処理にかなりの時間を費やしています。
この下準備をしないままシャンプーをしてしまうと、死毛がとれにくくなり、新たなもつれが発生し、よりもつれがひどくなります。また、シャンプー剤を残らないようにしっかりと洗い流すことができなくなります。
コーム(クシ)でワンちゃん・猫ちゃんの毛を引っかからず通すことができますか?
通すことができなければもつれていたり、死毛があります。
奇麗にお手入れされているワンちゃん・猫ちゃんでも、多少もつれや死毛があり、その処理にもお時間がかかりますが、この処理に関しては無料です。
しかし、手触りや見た目だけで、もつれや死毛があると明らかに判断できる場合は、かなりひどいもつれや死毛の状態です。
その際は、お手入れされているワンちゃん・猫ちゃんと公平なお値段設定にするため、また、その処理に要した人件費を補うために、申し訳ありませんがもつれ・死毛処理料金を頂戴する場合がございます。
※もつれをほどくことが困難な場合、また、全身ひどいもつれで、ほどくにはワンちゃん・猫ちゃんの皮膚にかなりの負担がかかると判断した場合は、お客様に確認の上でバリカンで剃らせていただきます。
なお、バリカンで剃る場合でも、バリカンの刃が入らないほど根元からもつれている時や、バリカンを当てることができない箇所にもつれがある時は、もつれ処理が必要となり別途料金がかかりますのでご了承ください。
※もつれの所だけ切りとってカットすることはできません
(もつれ周辺から刈り取るので、広範囲にはげた状態になります)
| |
写真はシェルティーのワンちゃんの全身の死毛(抜け毛)を特殊なブラシで除去している様子と、実際に除去された死毛の量です。 全身の死毛を除去するのに、2人がかりで約1時間半かかりました。 ようやく、この後でシャンプーの作業に入ることができます。 もし、この死毛処理をしなければ、ゴミ袋1袋分の不必要な毛を体につけたまま洗うことになります。 そうすると、当然、もつれができますし、シャンプー剤もきれいに洗い流すことができません。 |
| |
写真は猫ちゃんにバリカンをあててる様子です。 左側の猫ちゃんはもつれがあまりなく、お客様のご要望どおりに2ミリのバリカンをあてています。 右側の猫ちゃんは、3ミリのバリカンカットをご希望でしたが、3ミリ、2ミリのバリカンも入らず、お客様に確認の上で1ミリのバリカンをあてています。 全身の毛がフェルト状になっていて、明らかに左側の猫ちゃんと毛の状態が違うことがわかると思います。この状態にまでなると、もつれをほどくことができません。 ここまでもつれていないワンちゃん・猫ちゃんでも、全身にフェルト状の毛が点在している場合や全身に毛玉のようなもつれがある場合は、バリカンが入らない箇所はもつれをほどく処置をさせていただき、状態に合ったミリ数のバリカンをあてさせていただきますので、お客様のご要望にそったカットができない場合がございます。 理由は、全身のもつれをほどく処置は、とても時間がかかり(ほどくだけで半日以上かかることがあります)、またどのように気をつけても毛を引っ張りながらの処置になるため皮膚をいためてしまいます。とてもワンちゃん・猫ちゃんに負担になりますし、そのもつれ処理費用(人件費)がとても高額になってしまうからです。 |
★肌荒れの原因となるもつれは、どういう場合にできるの?★
・もつれをほどかずに洗った場合(悲惨なことになるので絶対にしないでください)
・濡れたまま乾かさなかった場合(洗った後、雨にぬれた後、ワンちゃんが舐めた後等)
・乾かす際に、ブラシで毛を伸ばしながら乾かさなかった場合
(長毛のワンちゃんの乾かしは難しい技術ですので、プロに任せることをお勧めします)
・定期的にブラッシングをしていない場合
・死毛(抜け毛)を除かずに洗った場合
・お洋服を長時間着せている場合
☆もつれは雑菌の増殖や肌荒れの原因となります。また、もつれをほどく作業はとても時間がかかり、皮膚にもダメージを与えてしまいます。ワンちゃんにかなりの負担をかけますので、日頃からの正しいケアを心がけてあげてください。
☆ご自宅で洗われている方は、手順を間違えて、もつれだらけにされている方が非常に多いです。そうすると、洗ったことで、被毛に雑菌が増殖し、肌荒れを起こしてしまいます。まず、洗う前にもつれを完全にとる、乾かす時は毛を伸ばしながら完全に乾かすということを、ワンちゃんのためにも必ず厳守して洗ってあげてください。