美容後の爪からの出血について(爪切りの説明) |
ワンちゃんや猫ちゃんの爪切りをさせていただいているペットサロンや動物病院では、必ず作業の傍らに止血剤を置き、日常的に使用しております。
なぜなら、お客様の中には驚かれる方がいらっしゃるかもしれませんが、
爪切り作業の際に、ワンちゃんや猫ちゃんの爪から出血することは、
珍しいことではないからです。
しかし、出血は珍しいことではなく、怪我や作業ミスではないことを事前にお客様にお知らせしていなければ、
・怪我をさせられたのではないか、
・怪我をさせたのであれば報告はするべきなのでは、
・病院につれていかなくてはいけないのでは、
・こんなに深爪をされて・・・
等とお客様が不安になってしまうかと思います。
そこで、当店では、美容サービスご利用前に、
なぜ爪切り作業の際に出血するのか、
また、出血するほどまでになぜ短く切る必要があるのか、
と出血が分かった時の対処方法について
以下で詳しく説明させていただいております。
★なぜ血が出る可能性があるくらいまで切るのか★
ワンちゃんの爪は、たとえ運動をたくさんしていたとしても、
地面につかない個所(狼爪)は他の爪に比べて早いスピードで伸びてきます。
また、地面に着く場所であっても、歩き方の特徴や体重のかけ方のクセ等で、
それぞれの爪の伸びるスピードは変わってきます。
ご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、
爪が伸びるとき、実は、爪の中では血管と神経が一緒に伸びています。
爪を切らずに放っておいたり、切ることのできる限界の長さまで定期的に爪を切ってあげないと、
爪と一緒に血管と神経がどんどん伸びてしまい、切ることのできる爪の長さが短くなっていきます。その結果、わずかに切っただけでも出血しやすくなり、神経に触れるため痛がるようになります。
しまいには爪切り作業を嫌がってさせてくれなくなったりしてしまうのです。
ですので、ワンちゃんや猫ちゃんがそうならないためにも、爪切り作業の際に、
『毎回、爪の血管と神経の手前ギリギリまで切る』というのが、
トリマー(ペット美容師)の中では常識的なことだと認知されています。
(血が少しにじみ出る位まで切るのが上手だと言う教えもあるほどです)
実際に爪切り作業の際に、トリマーは何を目安に爪を切っているのかというと、
爪の色が白っぽいワンちゃんであれば、透けて見える血管の赤みと、
爪の切り口から見える血管と神経の断面、
爪の色が黒っぽいワンちゃんであれば、切り口から見える血管と神経の断面だけを頼りに
切ることのできる限界の長さギリギリまでカットしているのです。
このとき、爪から出血しないよう気をつけて作業させていただいておりますが、
個体差により、爪の血管や神経が見えにくいワンちゃんや猫ちゃんの場合や、先に述べたように、爪が伸びすぎているワンちゃんや猫ちゃんの場合は特に、出血を伴うことが多くなってしまいます。ただし、適切な長さに爪を切った際に伴う出血の場合は、ワンちゃんや猫ちゃんへの負担はございません。
★お店を出てから出血にお気づきになられたら★
当店では、爪切り作業の際に出血した場合は、止血剤で止血をした後、
シャンプーやカットをさせていただきワンちゃんや猫ちゃんをお返ししております。
もちろん、ワンちゃんをお返しする前に当店の方で出血の確認をする。
それがまず一番にしなけらばいけないことだと思います。
しかしながら、まれに、爪切り時には出血が見られなかった場合や、
出血が見られ完全に止血をさせていただいた場合でも、
お散歩時に地面と爪が擦れることなどにより、
ご自宅に帰られてから爪から血がにじみ出てくる場合がございます。
後からお客様の方で、爪からに出血にお気づきになられた場合は、あわてずに以下のようにご対処願います。
・出血していることを当店の近くでお気づきになられた場合は、
お手数ではございますが、当店の方で止血いたしますので、
気兼ねなくお声かけくださいませ。
・ご自宅で出血していることをお気づきになられた場合は、
小麦粉で止血剤の代用ができますので、小麦粉を少し出血部につけて抑えてください。
近くに小麦粉がない場合は、ティシュなどでしばらく抑えていれば出血はとまります。
もし、ご自身で止血が出来なかった場合はお手数ですが当店までご来店くださいませ。
以上、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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